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人は見たいように見て、聞きたいように聞き、信じたいように信じる

ご存じアドラー心理学です。興味深い例として温暖化のお話をします。最近は暑くなった。「オレの子供の頃はクーラーもないけど、蚊帳(さすがに古いか)や扇風機で過ごしたものだ。今年の夏なんか猛暑日ばかりで、もうとてもクーラーなしじゃ過ごせない。」なんてよく聞く話ですよね。マスコミも連日、猛暑酷暑熱中症に注意と叫び続けています。果たして地球温暖化は急激に進行しているのでしょうか。
気象庁のデータから東京8月の平均気温を引用します。
60年前(1963年)26.6℃
現在 (2022年)27.5℃
ほら見たことか!明らかに温暖化じゃないか!
ところがこちらをご覧ください。
61年前(1962年)28.1℃・・・何?・・・そりゃ1年だけ見れば凸凹はあるだろうよ・・・傾向を見ないと・・・

お分かりですね。地球46億円の歴史のうち、ほんの最近の100年やそこらで、しかも素人が温暖化を論じるのは違うと思うのです。
一方、私自身は温室効果ガスの排出に賛成するつもりはありません。できることからはやるべきだと、むしろ温室効果ガス排出規制には推進派です。言いたいのは「温暖化している」事実認定には消極的なのです。