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新入社員の離職率は30%越え!

厚生労働省(2019年)によると、新入社員の入社3年以内の離職率は、最も低い大卒ですら31.5%と3割越えとなっています。業種別で離職率が高いのは宿泊、飲食サービスでなんと60.6%(高卒)です。

これが示すものはなんでしょうか。「最近の若い者は根性がない!」では決してありません(^^; 理由は様々ですが、一言で言うと時代なのです。昔から考えると転職に対する抵抗が全くと言っていいほどなくなったこともあります。もっと上位のレイヤーでお話しすると価値観が全体から個人に移行してきていることです。全体最適が重んじられてきた社会が転換してきているのです。

丁稚制度はご存じでしょうか。ご存じない?ならば”門前の小僧習わぬ経を読む”ということわざはご存じですね。つまり習うより慣れろの時代は下積み生活が不可欠だったのです。どんな企業に入社してもまずは下積みを経験させられます。総合職という名の下になんでも屋さんを強いられました。どぶ板営業だったり、紙の封入や会議の裏方、飲み会では幹事など様々です。

今、そんなことをさせたら価値観の相違の下、すぐやめちゃうってことになります。ただし能力が低いのに、自己主張ばかりする新入社員は会社としても必要な存在とはいいがたいものです。問題は将来を嘱望されている人材がやめちゃうことです。さてあなたは、思い当たりますか?