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新年あけまして・・・ピヨッピヨッピヨッ

2024年1月1日、私は氷川神社の参道脇で「猿回し」を楽しく見ていました。そこに突然あのいやな電子音が「ピヨッピヨッピヨッピヨッピヨッ・・・・」とみなさんのスマホから鳴り響いたのです。条件反射のようにスマホの画面に目をやると「能登地方で震度7」とのアラートでした。そこから先はみなさんもSNSや報道でご存知のとおりです。

なぜこのコラムで能登沖地震のことに触れるかと申しますと、実は私は東日本大震災の被災者なのです。そうです!あの3.11です。仙台駅にほど近い広瀬川にかかる橋上で、新幹線の車中で被災しました。そこから避難所生活が始まったのです。

こういった大災害の際に人命が最大の関心事になります。それは当たり前のことなのですが、不幸中の幸いで命が助かった被災者がまず見舞われる切実な危機は何だと思いますか。関係者の安否?食料?水?暖をとる?・・・さまざまあるのですが、まずはトイレです。私の場合は新幹線の車中に5時間ばかり閉じ込められましたので、ショッキングな光景を目の当たりにしました。あの洋式便器がタプンタプンに溢れかえっているのです。男性で小なら必殺立ちションができますが、女性は切実です。それは車外に開放されてからも続きます。トイレがあっても水が流れないわけです。またトイレットペーパーもないのです。これには閉口しました。個人的には公園のトイレやもっていたポケットティッシュで凌ぐことができたのは幸運でした。このように人命には直接関わらないことではありますが、当人にとっては切実です。人間の尊厳にも関わります。

その他、色々な状況や苦労話はあるのですが、普段は気にならないことであっても生理現象であっても直面するとものすごいインパクトなわけです。閑話休題、私たちにできること、募金ですかね?私は溜まっていたポイントを数千円募金しました。ウン千万円もウン億円も寄付できる身分ではないので今はこれで本当に微力ながらですが、日本人として貢献することが重要なのではありませんかね。