学生時代の思い出に浸ったり、旧友と再会したりする同窓会は、多くの人にとって楽しみなイベントですよね。実は、この同窓会が、思いがけないビジネスチャンスにつながる場としても活用できるのをご存知ですか?
今回は、実際に同窓会でのつながりが仕事に転じた、Kさんの体験談をご紹介します。
自社製品のセールスを担当していたKさん。
久しぶりに地元で開催された同窓会に参加し、懐かしい話で盛り上がったり、近況報告をしたりなど楽しんでいました。
そんな中、同級生でキャリアチェンジして事業を始めたAさんと出会います。
二人は仕事の話で盛り上がり、「何かあったら連絡するね」と連絡先を交換しました。
!数日後、Kさんの職場で大ピンチが発生!
展示会出展の準備を担当していた部下から、展示用パネルの納品日を勘違いしていたと報告があったのです。
!納品日は翌日の12時
!報告があったのはお昼休み前
!納品用のソフトを扱える社員は別の業務で手一杯…
「今から委託先を探すことはできるのだろうか…。」
Kさんが頭を抱えたその時、同窓会で再会したAさんのことを思い出しました。
Aさんが始めた事業は、ちょうど製作に関するものだったのです。
KさんはすぐにAさんに電話し、状況を説明すると、快く引き受けてくれました。
さらに「友人サービスで特急対応したよ」と、当日中に必要なデータを納品してもらえることに。
展示会の準備にも間に合い、事なきを得たのでした。
今回のKさんのケースは、組織的なアルムナイ活用とは少し違いますが、「同じ学校に通っていたというアルムナイ同士のつながりから生まれたビジネス」という意味では、効果がよく分かる一例と言えるでしょう。
「知り合いに声をかけるのと同じではないか?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、Kさんの場合、Aさんの連絡先はもちろん、新しい事業内容についても、同窓会に参加するまで知らなかったことがポイントです。
同窓会は、まさにアルムナイネットワーク形成の場と言えるでしょう。
同窓会を通じて、お互いの経歴やスキルを共有し、困った時に助け合える関係を築くことで、「何かあったらこの人に頼もう」という信頼関係を築きやすくなります。
見ず知らずの人に仕事を依頼し関係を一から構築するよりも、既に人柄やスキルを知っている人に頼む方が、スムーズに仕事を進めることができ、トラブルも起きにくいことが分かっています。
アルムナイ活用を組織が制度化することにより、一般的には有志で開催される同窓会が日常的に行われているような状態になり、一種のコミュニティーを生み出すことができます。
それぞれのアルムナイが自身の経歴やスキルを見える化させることにより、「何かあったらこの人に頼もう」という状況を作りやすくなるのですね。
企業様や学校法人様にとっても同様に、アルムナイとのつながりを保ち続け、ネットワークを有効活用できることは、大きなメリットになるのではないでしょうか。
今回のKさんの体験談は、アルムナイ同士のつながりが、単なる懐かしさに浸る場ではなく、新たなビジネスチャンスを生み出す場であることを示唆しています。
このコラムをご覧のあなたも、ぜひアルムナイのネットワークでビジネスチャンスを掴んでみてください!
Kさん、今回は情報提供のご協力ありがとうございました!
弊社では、学校と卒業生、企業と退職者がつながり続ける文化を日本にも広げていきたいという思いで、スマホアプリResumeXを通じたアルムナイ制度活用支援を行っています。
卒業生や退職者の方々との関わりに限らず、在校生・在籍者、候補者(入学・入社)にも対象を広げてご活用いただけるサービスなので、興味のある方はぜひお気軽にお問い合わせください!