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あつものにこりてなますをふく

羹(あつもの)に懲(こ)りて膾(なます)を吹く のお話をします。ご存じの通り、過度に警戒することを意味しています。ビジネスの現場では「慎重になりすぎて機を逸する」ことに対する戒めでしょう。採用の現場でも似たような事例は枚挙に暇がありません。

例えば、とある採用媒体(リクルートとか、ビズリーチとか、採用エージェントとか)で採用した人が期待外れであった場合、次も期待外れなのではないかと警戒することがあるでしょう。ところが原因はその採用媒体にあるわけではなく、人そのものであり、採用方法であり、また運でもあるわけです。採用媒体がまったくのアンマッチだった場合は別です。専門職の求人なのに、アルバイト募集の媒体を利用した場合は話になりません。

極論を言えば「良い採用媒体」だから「いい人を採用できる」わけではありません。あくまでも人との出会いと自社との相性が採用を成功させるのです。では採用媒体を利用するに当たって何を注意すればいいのでしょうか。人はオンリーワンで多種多様な人がいますから「数打ちゃ当たる」戦略は非効率です。もっとも一人採用するのに100人面接するくらいの勢いなら、いい人を採用できる可能性は高くなります。実際は無理でしょう。だれしも少人数対象の選考で、ぴったりマッチした人を採用したいものです。

でもそれは採用媒体の役割じゃありません。会社の採用ポリシーの問題ですよね。今回は採用の失敗や改善を採用媒体に転嫁する無意味さをお話しました。自らの採用ポリシーにあった媒体を選ぶことが重要なのです。