なんだか昭和のドラマのワンシーンのような台詞ですが、私たちも含めて同業者は大真面目に使っています。カムバック採用と呼んでいるのですが、まあわかりやすく言うと「出戻り」です。この場合は学校のアルムナイには適用されない言葉ですが、企業を一旦辞職、退職した人が再び同じ企業に復帰することを出戻りと呼んでいます。学校・大学だとさしづめリカレント教育といった概念が近いのでしょうか。
ここにどうも抵抗のある人が採用側に多くいて、出戻りはとってもネガティブなイメージがつきまとっています。外資系や一部の大企業ではそんなことはないのですが、残念ながら多くの企業においては出戻りは普通ではないばかりか、否定的な意見が多いのも事実です。
「会社で不正を働いたから辞めさせられた」
「出世レースに敗れて辞めた」
「実力がないから居場所がない」
「社風に合わないからいらない」と言ったところでしょうか。その多くはアルムナイを貶めるための思い込みであることが多いのです。もちろん一部該当する人はいると思いますが、それは現従業員の中にいるってことを忘れてやいませんか。その人たちを否定したら、おそらく企業は成立しなくなるでしょう。
だから多くの善良な、優秀な、前途洋々としたアルムナイにカムバックしてもらったら、まさにWin-Winじゃありませんか。