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「アルムナイ」とは?どんな活用ができるの?企業版アルムナイ活用法5選!

アルムナイ=企業の「退職者」「OB・OG」の総称。
元々大学や学校の「卒業生」を指し、一般的には教育機関を卒業した者同士の絆やネットワークを強調する言葉として使われます。
転職が一般化した現在、企業を退職したOB・OGにも「アルムナイ」という名称が使われるようになりました。

転職が当たり前になり、少子高齢化も進むなか、単なるOB・OGではなく、貴重な人材リソースとして近年注目されています。
再雇用だけでなく、人脈形成や情報収集、さらになど、企業との多様な関わり方が生まれ、イノベーションの創出にも繋がる存在です。
欧米では一般的ですが、日本でも注目され始め、導入する企業が増えてきているなど、今後の活用が期待されています。

企業の宝庫を掘り起こす!アルムナイ活用法5選!

アルムナイ、つまり元社員は、企業にとってただの過去の人材ではありません。近年では、アルムナイとの関係性を戦略的に活用することで、人材不足の解消、イノベーションの創出、企業価値の向上を実現する動きが広がっています。
ここでは、アルムナイ活用5つの例と、それぞれのメリットをご紹介します。

1. 人材不足の解消:即戦力となる経験豊富な人材を確保

アルムナイ採用は、求人広告やエージェントに頼ることなく、短期間で必要なスキルを持つ人材を獲得できる有効な手段です。
アルムナイ自身のカムバック採用(出戻り)だけでなく、リファラル採用にもアルムナイネットワークを活用することで、より効果的な採用戦略を立てることが可能になります。
専門性の高い職種や、離職後の経験を活かした人材の確保に効果を発揮します。求人広告を出しても思うように人が集まらない、なかなかいい人材に巡り会わない。。そんなご経験のある人事担当さんにはぜひ試していただきたいです。

メリット:

  • 採用コストの削減
  • 短期間での採用が可能
  • 企業文化や業務内容を理解している即戦力
  • ミスマッチ回避

2. イノベーションの創出:多様な視点と経験を掛け合わせる

アルムナイネットワークに退職後の異なる経歴や専門性を持つアルムナイが集まることで、社内だけでは生まれにくい新しいアイデアイノベーションが創出されやすくなります。
アルムナイを交えた社内イベントや研修プログラムなどで活発な交流を促進することで、組織の活性化にもつなげることができます。

メリット:

  • 新規事業の創出
  • 既存事業の活性化
  • 社員のモチベーション向上
  • 組織の風土改革

3. ブランディングの強化:企業の魅力を内外に発信

アルムナイは、企業アンバサダーとして、SNSやブログなどで企業の魅力を口コミとして発信することができます。
対外的、特に就職希望者にとっても、企業を挙げて退職後との良好な関係を築いている点は、魅力にもなりブランド力向上の一助になります。

メリット:

  • 企業イメージの向上
  • 従業員満足度の向上
  • 口コミの獲得
  • 採用活動への効果的な活用

4. 知識と技術の継承:業務ノウハウの共有

特に長年企業に勤めた後に定年退職した社員にも当てはまりますが、アルムナイは企業の歴史や業務ノウハウをよく知っていることがほとんど。
定期的な講演会やワークショップを行うことにより、現役社員に対して知識や技術を伝えることが可能になります。
特に若手・新入社員にとっては、先輩の経験談や具体的なアドバイスは大きな助けとなります。

メリット:

  • 業務効率の向上
  • 社員教育の質向上
  • 企業文化の継承
  • 新入社員の早期戦力化

5. 新たな営業取引先の開拓:アルムナイの転職先を活用する

アルムナイが他の企業に転職した場合、その転職先が新たな営業取引先としてビジネスチャンスを広げる可能性があります。
元社員との信頼関係を基に、新しい取引や協力関係を築くことで、ビジネスの拡大と売上向上が期待できます。また、アルムナイは内部の事情をよく理解しているため、取引がスムーズに進むメリットもあります。

メリット:

  • 新たな営業取引先の開拓
  • 既存取引の強化
  • 取引のスムーズな進行
  • 売上向上とビジネスチャンスの拡大

このように、アルムナイは企業にとって様々なメリットをもたらしてくれる貴重な人材リソースです。制度化や運用方法には課題もありますが、積極的に活用することで、企業の競争力強化に大きく貢献することが期待できます。
皆さんもぜひ活用してみてはいかがでしょうか。


弊社では、学校と卒業生、企業と退職者がつながり続ける文化を日本にも広げていきたいという思いで、スマホアプリResumeXを通じたアルムナイ制度活用支援を行っています。

卒業生や退職者の方々との関わりに限らず、在校生・在籍者、候補者(入学・入社)にも対象を広げてご活用いただけるサービスなので、興味のある方はぜひお気軽にお問い合わせください!